top of page
執筆者の写真シエル(ciel)

【千日紅の想い出】

おはようございます。

シエル(Ciel)の井上です。


連休中に訪れた園芸屋さんで

千日紅の苗を何鉢か購入してきて

猫の額程の花壇に植えました。


大好きなお花のうちのひとつです。


千日紅には、大好きになった大きなきっかけがあります。


むか〜しむかし


私がまだ、大学生だった頃・・・・・



スタイリストのアシスタントのバイトをしておりました。


私が従えていた師匠であるスタイリストは

バリバリのバブル世代。


バブル真っ只中

「イケイケドンドン」な時代に

現役バリバリ、フリーのスタイリストだったので

それはそれは、強烈な方でした。


今のような

「働き方改革」

とか

「ブラック企業」

とか、そんなこととは正反対な時代で


早朝から深夜まで

休みも無し


公私混同当たり前。


アシスタントは

人間としてではなく

カバンや物のように扱われて当たり前。


そりゃ、毎日、毎日、辛いこと、悔しいことばかりでした。


終電で帰れないので

タクシー券をもらって

タクシーに乗って、行き先を伝えた途端

涙がポロポロ溢れて

都内から中央道で相模原までの道のり

ワンワン泣きながら帰ったことも

一度や二度ではありませんでした。


今、大人になり思い出すと、

怒られた理由は、とても良く理解できるのですが

当時はまだまだ子供で

いろいろなことがうまく理解できませんでした。


ただただ、できない自分が悔しく

怒られた理由も理解できず

忙しい毎日に追われていた気がします。




でも

その師匠に出会えたことは

その後の私の仕事人生に最も大きく影響したことでした。


辛く、悔しかった分

教えてもらったことは

大きく、山程でした。


何でも完璧にできる

すごい人でした。


あれから20年以上経ちますが

未だにあの人ほどの人には出会っていない気がします。



当時ウェディング雑誌を担当されていたので

ウェディングドレスはもちろん

装飾品やブーケなども

スタイリストが用意します。


表紙のモデルが持つブーケ


ブーケといえば

バラやユリが当時は定番


表紙なので、王道でいくのだろうな

と、思っていたら


彼女が用意したのは

なんと

何十本もの千日紅だけの花束でした。


撮影時、風になびく

細い茎と、濃いピンクのポンポンしたお花。


衝撃的に可愛かったのです。



鬼のように怖い人でしたが


彼女がスタイリングするモノたちは

いつもいつも私を釘付けにしていました。



懐かしいな〜。










Comments


bottom of page